靴教室、今回からはチャッカブーツに挑戦されます。
実はブーツは難易度が高い靴でして、初心者の方にはあまりお勧めしていません。
ですが、今回は既に何足か作成され、ある程度靴づくりのことが分かっている生徒さんなので、
レベルアップも兼ねて挑戦することにしました!
また、チャッカブーツは比較的短靴に近いデザインなので、ロングブーツやショートブーツに比べるととっつきやすいかも。
まずはデザインを検討しましょう!
ブーツ系で難易度が上がる第一のポイントは、ヴァンプのパーツの設計です。
右のパーツのように、ベロ~ヴァンプ~つま先のパーツを1枚で作ると、木型に沿わせることが大変難しくなります。
そのため、生徒さんには、左のパーツのように、それぞれのパーツを分割し、立体的に縫製することをお勧めしました。(作りやすさを基準に置いた話です。様々な技法を用いて、一枚のパーツで制作することは可能です。ただし、難易度は相当高くなります。)
ですが、生徒さんはどうしても1枚革で作りたい!とのことで、とりあえず1枚革でパターンを作ってみました。
そして、紙で作った紙アッパーがこちら。
・・・ヴァンプの部分が全く木型に沿っていない(><)
このデザインでは立体成型はほぼ絶望的。。。
ブーツはベロの部分が短靴より長くなるので、一枚革で作ると、直線と曲線の差分が大きな歪みとなって表れてきます。
当然といえば当然なのですが、実際に立体化してみると、その難しさを実感されたようです^^;
百聞は一見に如かず、です。ということで、今回はブーツづくりって難しいね!ということを実感して終わってしまいました(笑)この体験は次回、改めてデザイン検討時に生きることでしょう!
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