靴工房 Risette
当工房で出来ること~~ブーツづくり~
当工房のワークショップで出来ること、今回はブーツを紹介します。

ブーツ作りは靴作りの中でも上級者向け。
大きな理由は3つあります。
①フィッティングが短靴よりシビア
足首の上まで覆うデザインの場合、足首周りの数値が木型とずれてしまうと、
足入れが出来なくなります。そのため、マイ木型で作る場合はアンクルガ―ス、ヒールガ―スと呼ばれる箇所も測定し、設定値と大きくずれている場合は補正が必要になります。

※左側のブーツ専用の木型では、足首周りが通常の木型より太くなっているのが分かります。
②型紙の補正箇所が多く、バランスをとるのが難しい。
短靴と比べて型紙⇔木型間のギャップが大きくなるので、補正箇所が多くなるのですが、
その分各パーツのバランスが調整が難しく、ちょっと崩れただけでつり込めなくなります。
型紙/紙アッパー/仮靴での確認作業は通常の短靴より多くなるかも。。。


③縫製箇所が多い
アッパーの面積が大きくなるので、その分縫製箇所は増えていきます。
面積が増えるということは、その分縫う距離も比例して増えていきます。
ミシン掛けは集中力を使うので、初心者の方が長時間縫うのは中々に難しいです。。

と、いきなり手を出すのは難しいですが、ピタっと足に沿うブーツは恰好いいので、
是非挑戦したい!という方は、まずはオーソドックスなオックスフォードやダービーを作って靴作りのイメージをつかんでから、手掛けるのがいいかもしれませんね。